健康情報が多くてわけがわからない!
健康情報が多くてわけがわからない!
「もうわけがわからない!」
と情報迷子になっている方を見かけます。
というのも、
新型コロナウイルスのパンデミックを皮切りに、
急速にSNS上での個人の発信が増えてきたことが根底にあるわけです。
皆さんは、どんなSNSをされていますか?
大丈夫?その健康情報
テレビやメディア、雑誌よりも、
個人のYoutube、Instagram、X(旧:Twitter)、TicTokといったSNSの影響力が大きくなり、
「○○だけやればOK」
「△△△が正解!」
「1カ月□□□□したら激ヤセ」など
根拠のない自由な発言が目立ち、
もはや情報の制御が不可能な状態になっています。
SNSでの情報を当てにして、
実践してみたら、
「うまくいきました!」
「ありがとうございます!!!」
「友だちにもお勧めしたいです!」など
望む未来を得られることで、個人の成功体験を自身のSNSで発信される方を見かけます。
また、その一方で、
一時的には良かったけど、、、、
「リバウンドした」
「健康被害がでた」
「全然、効果を感じなかった」など
望む未来を得ることができなかったと不満を吐露される方も見かけます。
果たして両者の意見は、
どの時点での「個人の感想なのか?」
ということには注意していただきいなと僕は思っています。
(これも僕個人の感想であり、意見ですw)
インフォデミックとは
「インフォデミック」
こんな言葉は耳にしたことはありますか?
インフォデミックとは、
‟ソーシャルメディアなどを通じて、不確かな情報と正確な情報が急激に拡散される現象”
のことを言うそうです。
「何が正しくて、何が間違っているの?」
「何を信じて良いんだろう?」
と情報迷子になってしまっている方は、
まさにインフォデミックの影響を受けてしまっているんですよね。
実際、僕自身も本当に情報が多くて、
専門分野以外はわけがわからないと感じているうちの一人です。
健康情報についてのインフォデミック
健康についてのインフォデミックが与える影響について考えてみました。
大きくわけて3つあります。
1.身体的被害
とくにコロナ禍で生まれた、
❝誤った感染予防法(納豆が良い、イソジンうがい、お湯を飲む、アルコール消毒液を飲む)❞
❝あやふやな治療法(イベルメクチン)❞
といった健康情報を信じてしまったり、
医学的に根拠のない健康食品やサプリメントを摂取したりすることで、
場合によっては重篤な健康被害を引き起こす恐れがあります。
コロナに限らず、
❝ビワの種の粉末が、がんに効く❞
❝天然塩は血圧を上げないからいくらでも摂れ❞
❝グルテンは絶対悪❞
❝牛乳は絶対悪❞
❝ファスティングはリバウンドしない❞など
明らかな誤情報や極端な主張する人がいて、
本当に怖いと思うご時世です。
自身のビジネスにつなげたいのでしょうが、
正直なところ、倫理的にどうかと思ってしまいますよね。
2.経済的被害
インフォデミックに乗じて、
偽りや誇大な効果をうたった商品やサービスを販売する詐欺行為が発生することがある。
例えば、
❝「マスクを無料で配布します!」というフィッシングサイトへの誘導❞
❝「マスクを販売します」という詐欺メール❞
❝「水道管に新型コロナウイルスがついており、その除菌に数万円かかる」という電話でお金を請求する詐欺❞など
そのときの時事ネタに絡んだ情報をからめて、
お金を奪い取ろうとする人がいる。
本当にこれも倫理的にどうかしているとしか言いようがない…
3.社会的被害
また、インフォデミックによって、
感染者や医療従事者などに対する差別や偏見が生じることもある。
例えば、
❝新型コロナウイルスはアジア人がウイルスをバラまいてる❞
❝医療従事者はウイルスをまき散らしている❞
❝コロナは人口を調整するために人為的に作られたウイルスだ❞など
人種差別的な発言や特定の職種への中傷的な投稿、わけのわからない陰謀論
面白半分なのか、誰かをおとしめたいからなのか、注目を集めたいからなのか、わからないけれど、
社会に与える影響は計り知れない。
さいごに
今回は、
「健康情報が多くてわけがわからない」という声に対して、
少し深ぼって書いてみました。
個人で発信できる時代だからこそ、良い面もある一方で、悪い面も出てきています。
健康に関するインフォデミックは、
特に「身体的」「経済的」「社会的」に対して多大な悪影響を与えてしまうんだ
ということについて今回はお伝えしたかった。
むやみやたらに、個人のSNSや発信(ブログ、書籍も)を過信することの危険性、
知識や倫理観のない影響力をもった個人が社会へ与える影響は本当に計り知れません。
もちろんこのブログも批判的にみていただいて大丈夫です。
そのうえで「餅は餅屋に聞く」がベストなのですが、
ついついフォロワー数が多かったりすると信じてしまいますよね。
しかし、フォロワー数が多いから正しいとは限りません。
くれぐれも皆さんもお気をつけください。
そして、もし「これってどうなの?」と困ったら、
いつでもご連絡くださいね!
僕でよろしければ、ご相談に乗らせていただきます。
今回もありがとうございました。